「なでこSMILE」のアニメ感想BLOG

アニメ、漫画、映画、ゲームなどについての主観的な感想を書くブログ

アニメ「ゴールデンカムイ」第七話を見た!<ネタバレあり>

ゴールデンカムイ、面白いですよね。
アニメ版になって、原作にあるアクションシーンにも説明書きを入れてくる、いわば冨樫義博みたいな語り口がまるごとオミットされて、メインストーリーを追いかけることに集中しているので、見るのが非常に楽でいいです。
原作もののアニメ化にあたっては、ただでさえ映像になって情報量が増えているので、こうした引き算の演出の方がうまく行きやすいんじゃないでしょうか。むろん、原作の力がそれだけないことにはできないことではありますけど。

レタラの家族が出てきて、子供の狼が四匹並んでるのをみて、ようやく「MAN WITH A MISSION」が主題歌を担当している理由に気が付きました。遅いですねー。曲がアニソンアニソンしてなくて、いい感じにレイドバックしてていいですよね。ヒャダインの真逆の良さみたいなね。

それにしても、エドガイ君とか、シートンのおじさんとか、アニメでやるにはかなりキツイキャラクターが出てくるのはどうするんでしょうか!?これが目下一番楽しみです。
というか、脳みそとか内臓のリアルさ加減もどこら辺に照準を合わせてきているのか、というのも見ていて面白いです。脳みそはもっと白い方が美味そうで、よかったんじゃないか!とか。
ズーフィリアとネクロフィリアはどちらがアニメ化しやすいのかしら。

あとやっぱり金塊ですよね。ロマンがあります。なぜ金塊にロマンがあるのかというと、いまだに発見されずにあるんじゃないか!?という説得力につきると思います。
それに明治という近過去という設定も堪りませんな。現在の技術と地続きなので、比べやすいという、これまた想像するのに断絶がないから、乗りやすいんだと思います。

まあ、だから全部面白いんですよね。
で、味が散漫になるかと思ったら、たぶん絵力のお陰でまとまっているという。これは原作ですけども。

アニメは繰り返しになりますが、その点少しアドベンチャーの面白さに寄せてる気がします。

映画「リズと青い鳥」の感想<ネタバレ注意>

 人間のアイデンティティーの揺らぎを描いた、エンタメというより文芸映画作品でした。
 「響け!ユーフォニアム」という作品のスピンオフとして見ると、作りが根本から異なっているし、単体の劇映画で見るには、テレビシリーズの文脈を踏まえていないと、その意味するところが小さくなりすぎてしまうという、その寄って立つところから見ても珍しい映画です。
 本作で特に面白いと思ったのは、小説でいえば作中における「人称の変化」で、みぞれの一人称として語られていた世界が、追って見ていくうちに次第に混濁しはじめ、スプリットスクリーンで二人がハモるあたりで、この映像世界が、希美の一人称でもあったということが明らかになるという部分でした。
 丁度のそのことが明らかになるのが、「リズと青い鳥」という作中内作品の解釈を反転させた、つまり相手の立場に立ってものを考えることができたというところであり、お互いが自分たちは実は鏡像関係にあるのだ、似たもの同士なのだということに気付くという部分で、そしてそれゆえにこそ精神的に自立していくという部分が、脚本として大変綺麗でした。そしてそれを劇的な演出で示すのではなく、人称を交差させたままで最後まで描いていたので、語り方が三人称的な視点まで突き抜けきらず、いわば「二人称的」とでも呼ぶべき不思議な視点で終わっていたのが、とても興味深かったです。
 もちろん、二人が進路を別々に選んだことを、左右に分かれて音楽室と図書室に入るシーンをカットバックさせるなど、映画的な語り方をしてわかりやすく伝えている部分はありましたが、まるで表現主義の映画のように、青と赤の色がにじんで、紫色のようになっている絵を見せるカットを、終盤で意図的に挟み込んでいるところを見ると、この作品の意図するところは、成長や経験を描くというよりは、あくまで内面的な揺らぎ、いわば「アイデンティティーの確立」そのものを描くというようなところがあり、キャラクターを描き分ける、葛藤をストーリーでドラマ的に語るということがメインに置かれることが多い、昨今の映画の文脈からはかなり離れた、挑戦的な作品だということができます。そういう意味では、この作品は女性同士の恋愛を描くものを「百合作品」と定義した場合、百合ではありません。どちらかというと、幼少時によくみられる、自分の身体の同一線上を、そのまま他者と認識してしまう意識のありようのような、繊細な自我のあり方がテーマとなっています。
 もう一つ今作で面白かったのが、生物教室の「フグ」です。このフグですが、直接的にはなんの例えにもなっていませんでした。もちろん詳しく生態を調べたりだとか、水槽のなか、生物教室であることの必然性を考えるなど、いくらでも象徴的な意味を見いだせるかもしれませんが、少なくとも私にはフグにみぞれが餌をやっているシーンを見たときは、みぞれの視線のショットやテンションを反映した息の詰まるようなシーンの連続のなかで、一息付けたような安心感がありました。作中内で描かれる象徴的な動物は鳥だったので、魚のしかも「フグ」であることは、映画には何の関係もありません。ご存じのとおり、映画、とりわけアニメ映画には、その制作の都合上、描かれるものすべてに象徴的な意味を持たせなければならない制約、いわばアドリブやライブ表現が難しいという特徴がありますが、この明らかに映画の必要性から意図的に外して配置されているフグのシーンは、まるで映像の流れに休符を打つように突出して目立っていて、いわば無象徴の象徴、完全に担保された外部のような印象があり、フグの存在そのものだけをフグの存在として映し出しており、正直それだけで、この映画を見た甲斐があったなと思いました。この魚が「フグ」であるということは、映画というポスターを壁にとめている「押しピン」みたいなものになっていたと思います。
 以上、単品でもアニメシリーズの単なる続編としての映画化でもなく、また少女の箱庭的世界を外部からのぞき見するに留めた映画でもなく、そして窒息するかのような異常な情報量でのみ構成された、いわば完全に機能美のみで固められた映画だけでもないという三つだけに注目してみても、近年まれにみる大変面白い作品だと思います。傑作です。
 「響け!ユーフォニアム」シリーズをみていて、映画が好きな方はぜひ劇場へ行かれることをオススメします。
 ありがとう京都アニメーション


『リズと青い鳥』本予告 60秒ver.




 
 

サクラクエスト最終回を見た!<ネタバレ注意>

大変いさぎのいい最終回でした。

最後の電車での別れのシーンなど、「花咲くいろは」を思い出しました。
いつまでも一緒もいいけど、別れは人を成長させるなあとしみじみ思いました。

電車の場面で会長たちが広げた横断幕が、第一話を踏襲していて、国王の名前の「小春」を「椿」と書き間違えたので、今度は「小   春」と思いっきり空けて、横断幕を張っていたのは、由乃と一緒に涙ぐんでしまいました。

涙ぐむといえば、この大臣たち五人が、別れの場面で泣き崩れたりせず、飲み会でぱっと盛り上がるだけで、後はそれぞれの道を行くという感じも、「大人の女の子」を描いた作品といった感じがして、じめじめしてなくてよかったです。

こうした本当にさりげない伏線回収が見事でした。
他にも最終話になって、老人バンドのみんなが、「ようやくビーフが到着したな」というのも、小粋でよかったです。

これらのことを可能にしたのは、やはり2クールものという時間のなせる業だと思います。
1クールだけでこんなに簡単な伏線の回収の仕方をしても、短すぎていまいちグッときません。
そこはやはり、2クールの間じっくりと関係を時間をかけて見せたうえで、さらっと触れるのがお洒落だし、オツだと思います。一年ものとかだと長すぎて伏線忘れちゃいますしね。

そして次回予告のパート、Cパートで未来のことをさらっと想像させて終わるという感じも前向きで素敵でした。
イベントではこの続きが朗読劇で見れるみたいですね。

続編があってほしいけど、あったらこの面白さや余韻が半減しちゃうなあという感じは、久しぶりです。

P.A.WORKS」の次回のお仕事シリーズ、第四弾ぜひやっていただきたいです。
期待して待っています。

<告知>「2017年夏コミ2日目で、しもぴーさんの『茶畑球場』のブース」に来てね!

しもぴーさんの同人サークル『茶畑球場』が、待望の新刊を引っ提げて、この夏もビッグサイトにやってきます。

サークル名:「茶畑球場」
日時:2017年8月12日(土曜)2日目
場所:東京ビッグサイト 東 J-49 a

内容はラジオ「熱量と文字数」の企画である「声優ドラフト」「勝手にアニメアカデミー賞という二大特集になっております。また、今回もしもぴー先生の「書きおろし新作ブヒ部」も収録されております。

「声優ドラフト」とは、「熱量と文字数」内で過去二回に渡って行われた、「自分たちが声優事務所の社長になって、声優さんを自由に、交代で自分の会社に一名ずつ指名する」というなんとも贅沢な遊びのことで、今回参加した各事務所の傾向や対策などがすごくわかりやすく掲載されております。

特集のふたつめ、「勝手にアニメアカデミー賞」とは、昨年末に配信された2016年「熱文字的アニメアカデミー賞」のことで、熱文字レギュラーの方々が選んだ昨年度のアニメ賞各部門について、一覧表とそれぞれにコメントを添えて解説しているものになっています。

こちらに、しもぴーさんの新作ブヒ部短編集がついて、頒布価格1部500円という低価格で頒布する予定となっております。

今回も私は少しお手伝いさせていただいて、その際チラッとだけ内容を読ませていただきましたが、この「声優ドラフト」。文字に直しているので、ラジオの音声だけではわかりにくかった、各所属事務所の所属声優さんのラインナップや事務所の傾向、そして声優さんに関する一言知識まで入っており、読みものとして大変面白い仕上がりになっています。
そしてアニメアカデミー賞も、去年の熱文字が取り上げた作品のいわばハイライトを一覧表にしているので、資料として大変便利な仕上がりとなっております。
この同人誌をもって、両特集を聞き直せば、またラジオをものすごく深く楽しむことができるはず。

それでは、今年も茶畑球場の同人誌を、よろしくお願いします。
サークルブースで待ってますね!

公式アナウンス → 
夏コミ告知 - 茶畑球場からのお知らせ

アニメ「冴えない彼女の育てかた♭」の第9話を見た!

冴えカノ、面白いですね!
特に先週の8話から、ちょっとブーストかかってません?
一期や二期の最初の方は、これはシャフトの「化物語」みたいな、キャラクターの語りがメインの作品なんだなー、などと結構余裕をもってみていたのですが、最近かなり心を掴まれてますね。なんでだろう?
高校生のラノベ作家と有名同人作家が同じ学校にいて、しかも超絶美少女!とか、まあ現実にはないよねーなどと、結構設定に油断していたんですけども、8話の加藤恵の隠れた本気具合とか見てたら、結構入れ込みましたね。
そしてこの9話で、詩羽先輩の「ごめんなさい」を見た後、電話での英梨々の泣き声を聞いた時、「うおマジか!」と思いましたね。
そんだけ、8話の加藤のサークルに対する思いに打たれたんだと思います。
最終話に向けて、展開がハードに移った、と思ってはいるんですけど、(まあよくない見方ですが)、あれだけ倫也の企画書を爪を噛みながら喫茶店で読み込んで、プロとして出した答えが、企画書として面白いほうに行く、なぜなら私はプロだから、と言われると、軽く絶望感がありました。「冴えない彼女の育て方」って名前のゲームの企画書なのに!
それだけ私が今作を、「高校生のプロって」とか思いながらリアリティーを持って見ていた証拠でしょうね。今作にモノづくりをするシーンで、現実的な説得力があったんだと思っています。
舞台が学校と自宅の部屋と通学路くらいしか出てこないアニメなので、2クールの期間、同じ場所でドラマを繰り返されると、その世界に愛着や思い入れが出て来ますよね。
限られた舞台で時間をかけて思い入れを強調する、つまり、今作はギャルゲーと同じ文法で作られているアニメなわけです。もちろん、それを可能にしたのは、今作のクオリティーなわけですけども。原作も1巻だけ読みましたが、ギャルゲーを作っている方が書かれていたみたいですし、その影響もあるかもしれません。
そのハイクオリティーで、もっと安く仕上げることができるプロットを、これでもかと丁寧に作りこんでいるのが本作の魅力だと思います。
そしてこの、制作の舞台裏を見せるという方法は、「SHIROBAKO」でもそうでしたが、メタ的にやられると余計に作品に引き込まれる部分があるのでしょうね。いつの間にか、倫也と同じようにゲームを作る側の視点で、アニメを見ていた自分に気づかされました。
数年ぶりに、見終わって心地よいへこみを感じる話でした。
こういう久しぶりな体験もっとしたい!なぜらな鬱展開は、オンタイムで見るなら、最高の視聴体験ですからね。できればハッピーに終わって欲しいですけど。

『響け!ユーフォニアム』完全新作映画決定!

youtu.be

奴隷は・・・、二度刺す!!!賭博黙示録カイジより~

これは読めませんでしたねー!
二期のエンディングが、「卒業」をテーマに制作されているように、「響け!ユーフォニアム」という作品はもう完結したと思っていましたので。・・・というより、おそらく完結してましたよね。これの新作は、「中二病」の新作映画より絶対にないと思っていました。嬉しすぎる!
今回の新作続編は、映画化される原作もこれから発売されるとのことですが、アニメ作品の人気を受けて、「まだ、やろう!」ということになったような気がします。それだけ人気が出た、製作者側も手ごたえを感じたということでしょう。
それにしても、京アニは一度作品が終わると切り替えてまた新しい作品に向かう印象が強かったので、ここにきて中二病の新作とユーフォの新作はちょっと信じられないです。

山田尚子監督が描く、ノゾミゾレコンビの映画は、「たまこラブストーリー」と「聲の形」を作ったあとになるわけなので、そうとう面白い作品になるのではないでしょうか。
そして久美子たちの二年生を描くという、映画第二弾(今年の二期の総集編を合わせたら、第四弾!)最終章も相当楽しみです。後輩とか入ってくるのでしょうかね?中川、優子両パイセン・コンビの新生吹奏楽部を見れると思うと、それだけで今から幸せです。
ありがとう京都アニメーション

アニメ「Re:CREATORS」の第5話を見た!

今回のお話で、とうとう国が動き出しましたね。
この、現実世界に干渉してくるフィクション世界の住人という表現を、一体どうやって描くのか大変気になっていましたが、現実サイドから全面的にこれをリアルに考える(もちろんお話の範囲内で)という、「シンゴジラ」と同じような構造だということが5話ではっきりしました。

このような、リアリティーをダイレクトに感じるために、フィクションが現実世界へそのまま干渉してくる様子を描いた作品は、例えば「バケモノの子」などがありますが、作中内で「フィクション世界と現実世界を繋いだ」わけではなく、「フィクション世界と現実世界を衝突させた」という台詞があるのが、個人的に大変興味深いです。
魔法少女がビルをばんばん破壊してるシーンなんかまさに、衝突ですよね。笑ってしまいましたけども。

それに、第1話冒頭で、颯太が「僕は狂言回しであり、主人公はやはり彼女だった」と言っているので、現実サイドのだれかが単純に走り回って事態の収拾を図るとか、現実とフィクションの二重存在が出てきて、それが活躍するという話ではないみたいですね。ゴジラみたいに軍服の姫君に向かって、自衛隊が集まってミサイルをばんばん撃ったりはしないだろうと思います。
ですので、セレジアやメテオラみたいな存在が現実世界を舞台に、現実世界を救うべく大立ち回りをやってくれるんじゃないかと、大変わくわくしています。
現実であるタイを舞台に、嘘みたいな悪党が活躍する「ブラックラグーン」の原作者なので、案外その辺りをうまくやってくれるんじゃないかと、今から期待大です。


TVアニメ「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」第1弾CM