「なでこSMILE」のアニメ感想BLOG

アニメや漫画などについての、自分の思いを記録するブログ

アニメ「がっこうぐらし!」の感想~アニメ感想戦ラジオ投稿バージョン<ネタバレ注意>

有名ニュースサイト、『かーずSP』管理人のかーずさんプレゼンツ、「アニメ感想戦ラジオ(仮)2015年9月総括」に、私の送らせて頂いた「がっこうぐらし!」の感想を採用していただきました。

かーずさんは私がブログなどを始める遙か以前に「かーずラジオ~夏子乗せ」というラジオで、桑谷夏子さんという女性声優の方(あのローゼンメイデンで、私が一番好きな『翠星石』や、涼宮ハルヒの憂鬱で『朝倉涼子』を演じておられる方!)とされていた番組を聞いて以来、そのお人柄を知ってからというもの、「もうこの方のサイトを見るだけで、ネット関連のニュースはいいや」と自らのアンテナをバッキリ折ってしまうほど、私の一番敬愛しているライターさんです。私のようなインフォメーション弱者が、それでも豚のようにのうのうと暮らしていられるのはすべて、週6でニュースサイトを更新しておられる、この方のおかげです。

そんなかーずさんが6年ぶりにラジオコンテンツを始められる、またアニメの感想を募集しておられるとのことで、「これはぜひ何か投稿したい!・・・そうだ!今期(夏期)に一番ハマった『がっこうぐらし!』の感想を、初回から振り返って書こう」と思って書き上げ、削りに削って送ったのですが、それでも4000字近くもあったようで、どうもすみませんでした。2000字くらいだと思ってました。最初は1万字ありました。

今回だけは新しくブログを作ったので、ひとつきちんとまとまった自分の感想を載せたかったことと(なんせアニメ感想ブログなので)、そうした諸々のお礼とこの新しいラジオのご紹介をしたいという思いから、かーずさんに投稿したメールの本ブログでの再掲についてお伺いしてみたところ、快く承諾していただきましたので、こちらに全文を載せたいと思います。

ちなみに前期アニメについて、ラジオではネタバレですよ。

 

www.youtube.com

かーずさんのサイトはこちら→かーずSP

勝手にご紹介して申し訳ありません。

 

以下、拙稿全文

 
アニメ「がっこうぐらし!」の感想
 
<作品全体についての感想>
 
「日常系萌え」プラス「ろう城型ゾンビもの」という、大変珍しい作風で毎週楽しんでみました。
普段アニメを見ない友人に勧めても、すこぶる評判がよかったです。
彼曰く、感染がはじまった中、屋上で初めてゾンビ化した男の子をやっつけるシーンは、「来るぞ来るぞ!って身構えてたんやけど、それでもあのシーンは、声がでてもうたわ!」とのことでした。
 また、本作ではOPが毎回、明らかにされていく情報に合わせて、細かく変化していくので、これからの展開を予想したいという気持ちにさせられました。例えば、屋上の貯水槽が登場するシーンなど、「バイオハザードみたいに、あの貯水槽は、水を抜けば階段があられるんじゃないか?」というふうに、毎週あれこれ続きを想像するのが楽しかったです。
 そして、純粋にディストピア作品としての雰囲気も素晴らしく、CGや実写ではない、記号的なアニメ絵だからこその、なんとも言えず美しい風景を、目にすることができました。
あの夕暮れの廃墟をドライブするシーンなど、私は藤子・F・不二雄の「みどりの守り神」であるとか、手塚治虫の「火の鳥に近いものを感じ、久しぶりに何とも言えない、のどかささえ感じる「死の世界」を見たなという気分でした。
 最後に、「日常系ふもふも的なものがあるからこそ、私たちはこんな世界でもやっていけてるんだ」という、その「萌え表現」に、ちゃんとした理由があったことが、個人的に一番胸を打たれたところでした。ですので、私はユキちゃんというキャラクターは最高に素敵だと思います。
(趣味で言えば、クルミちゃんがマストです)
 

<ここが面白かった、四つのポイント>
 
 ここから少しだけ、この作品を見ていて、これは面白い!と思ったことを、四つあげさせてもらいたいと思います。
 
 
・ポイントその1「武器としてのシャベルについて」
 
 クルミちゃんが、対ゾンビ用の武器として使用していたシャベルですが、これは大変理にかなったアイテムだったと思います。
なぜかというと、まずこのシャベル、クルミちゃん以外誰も上手く扱うことができませんでした。
ミーくんが終盤で、クルミちゃんのあとを引き継ぐ形で、そのシャベルを手に立ち上がりますが、ゾンビと真っ向から勝負しても、全く武器として扱うことが出来ませんでした。またあのユキちゃんも、バットなどを持って、戦いにでますが、もう全く何の役にも立っていませんでした。
これらのことを見て私は、この世界におけるゾンビは決して弱いわけではなく、クルミちゃんが兵士として突出して強かっただけであり、実はかなり手強い相手だったんだなということがわかりました。
 ですがそんなミーくんでも、動けなくなっているゾンビを倒すときに、これを頭か首に突き立てていたので、シャベルというのは「刺すことができる」というのが、非常に重要な要素の武器だったんだなと思いました。それなりに距離感があって、スコップの部分が金属製。あれは水着回の水風船でしたが、防御の盾として使うこともできる。これらの理由から、シャベルは素晴らしい対ゾンビ用装備ではないかと思った次第です
 そこで、シャベルに変わる武器はないものかと、あれこれ考えてみましたが、学校にあってパッと思いつける武器になりそうなものというのが、他になかなか思いつけませんでした。仮にこの学校に用務員室があったとして、そこに鉈(なた)や斧があったとしても、射程距離の短そうな武器で、なかなかゾンビと対決したいとは思えません。高枝切りばさみでは距離がありすぎますし、刃が短く、小回りが効かない。ならもういっそ鎌(カマ)に理科室から持ってきた分銅(ふんどう)をつけた「鎖ガマ」がベストではないか、という回答を考え出しましたが、一体使いこなせるようになるまで、ゾンビは待ってくれるでしょうか。ですが、どこかに仮に銃があったとしても、日本の学校で、いくらゾンビ相手とはいえ、校内で銃をぶっぱなすというのは、ちょっと、いかがなものかと思ったりもしました。
 ですので、こちらのシャベル、学校における対ゾンビ戦においてでは、なかなかに考えさせられる武器でした。
 

・ポイントその2「貯水槽における水着回について」
 
 ディストピア映画における、ハッピーアワーシーンとして、ショッピングモールで好き放題に勝手に振る舞う、というものがありますが、今作でもそれはありました。またそこで、お金を支払うという行為も、リアルでよかったです。(余談ですが、私の一番好きなのは、ドラえもんの鉄人兵団での、いつもの空き地でバーベキューをするというものです)。
 ですが今作での一番のハッピーアワーシーンといえば、貯水槽を掃除して、みんなで「学校の屋上をプール」にしてはしゃぐという回が、それに当たると思います。見ているこっちは突如始まった水着回に、はじめは爆笑していましたが、どうもその徹底した遊びっぷりを見ていると、これからの話の成り行きや、残り話数といったものから、・・・じゃあ、ここから先はろくでもないことしか起こらないんじゃないかなと、いう気がしてきてめりめり見ているこちらの印象が変わって行きました。
 そして、延々と日常系フモフモの究極である水着回で、現実を忘れて楽しそうに遊ぶ彼女たちから、ふと何度かカメラが外れて、乾いた風の吹くグラウンドを彷徨う砂にまみれたゾンビの群れや、壊れて使えなくなっている本物のプールなどが画面に写ります。学校の屋上というのもたいがい逃げ場が無い、最後の場所だと思ってはいましたが、そこにプールを持ってくると、こんなに逃げ場がなくなるものか!と、後日考え込んだほどです。
 ただ、このもはやこれから来る確実な崩壊を前提とした、嵐の前の静けさのなかで行われる、享楽的なパーティーの退廃感はものすごい破壊力があり、女の子はみんな生命感にあふれ、個人的にはこれまで見たどの水着回よりも、死ぬほどエロく見えました。
(余談ですが、あれ?このみーくんってコ、女の子が好きなのかな?とふと思いました)
 

・ポイントその3「太郎丸という存在について」
 
 太郎丸がゾンビ犬から復活して、みんなの腕のなかで死を迎えるという展開には、最終二話を我が家で上映会を開いた友達と一緒に号泣しました。
もちろんそれは、太郎丸のこれまでを知っていて、その死を悲しんだからに他なりませんが、これでこの世界のゾンビ化は、あくまで病気であって、「死」そのものではないということが、わかったことも、思い返せば大きかったと思います。
これで「ゾンビ化してしまっためぐねえ」は、もはや「めぐねえ」ではなく、屋上に作られた「めぐねえ」のお墓にも、ちゃんとした意味が生まれてくることになります。彼女たちが、こういう世界だからと、めぐねえの「死」を純粋に悼む(いたむ)ためにお墓を用意していた、ということを考えると、その行為には本当に頭が下がります。
 それでも、頭では人間とゾンビは別物なんだとわかっているけれども、姿が同じというだけで、あの手練れのクルミちゃんが、どうしてもひるんでしまい、負傷してしまうような、いわゆるゾンビというものの「あり方の特異性」が、きちんと描かれていた部分には大変感動しました。
 また、太郎丸がそもそも「犬」であり、人間ではないのに、話の盛り上がりに主人公の一番のピンチを助けるという部分にも、その犬ならではの生前の習慣としての、主人に対して忠義を尽くすというものがあるのかも知れないと思い、「忠犬ハチ公のゾンビ版」といった独特の風情があり、これはなかなか世界でも珍しいのではないでしょうか。
 

・ポイントその4「ユキちゃんの覚醒と下校の放送」
 
 ユキちゃんが、「めぐねえの死」という現実から逃避するのをやめて、その事実を受け止めることで、自分たちの次なる活路を見いだしていくという展開は本当に痺れました。そして死してなお見守ってくれていた「めぐねえ」に導かれる形で、ようやくたどり着いた放送室で、自分のこの「学校暮らしへの愛」を語るとともに、「終わりのない、この悪夢のような日常」も、そろそろ終わりにしようとでもいうような、やさしい口調で、日常を奪われ、非日常的な存在に成りはててしまった、「全校生徒みんな」の気持ちによりそうように、そっと下校の放送で、もとの自分の家へと帰ることを思い出させていくシーンには、大変胸が熱くなりました。生前の習慣が残っているというのを、太郎丸の件にしてもですが、ただの皮肉としてではなく、優しくゾンビの立場にたって、語っているあたたかいラストだなと感じました。
 彼女の放送するその姿は、はじめは頼りなげでしたが、窮地になると率先してみんなの支えになった、先生である、めぐねえの姿にそっくりでした。
  
 
以上、です。
また先に書いた「京アニ感謝祭」に行った記事まで本日、かーずSPにて掲載していただきました。本当にありがとうございます(涙)。今パソコンとキーボードが超遅くて少しずつしか打てないのはたぶん、そのおかげだと思います。さすが総アクセス4億を超える老舗サイト、だんだん怖くなってきました・・・。
あとポッドキャスト『熱量と文字数』で今週配信予定の「10月期アニメ新番組全部見てみた件」にもご出演予定とのことです!これを聞くだけでプロのオタクが今何に興味を持っているのか一発でわかります。

ぜひお聞きください!

 

こちらが『熱文字』公式ホームページ→ 熱量と文字数