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「なでこSMILE」のアニメ感想BLOG

アニメや漫画などについての、自分の思いを記録するブログ

漫画「よつばと!」第13巻の感想<ネタバレ注意>

よつばと! (13) (電撃コミックス)

 面白いどころの騒ぎじゃありませんでした。
 第89話の「くろいおばけ」で、ばーちゃんに帰らないで欲しいと、紙袋かぶって説得するシーンで号泣しました。

 よつばは、少しずつ少しずついろんな言葉を覚えて育っていくので、最近我慢できなくなると、つい「ばか!」と言ってしまうのが、第84話「すなば」で、風香に怒られるところでわかりましたが、ばーちゃんが帰るなど考えてもいなかったので、帰って欲しくないと言っているのに、聞いてくれないので、ついついどうしようもなくなり、ばーちゃんにも「ばか!」と言ってしまいます。それで悪いことをしてしまったと、顔を合わせづらくなってしまいます。

 それでもなんとかして、ばーちゃんを引き留めるために考えたのが、自分がこの家で夜なんかの暗闇が怖いときにいると思っている「くろいおばけ」になること。

 よつばはお土産でもらった色鉛筆で、このおばけを描いて、ばーちゃんに見せたときに「こんなんおったら怖いなー」と言ったのをちゃんと覚えていて、そうかばーちゃんはおばけが怖いから帰ろうとしているんだなと考えて、顔をすっぽり紙袋で覆い隠し「くろいおばけ」になりきって、説得に向かいます。

 よつばの言うことではもう駄目だとわかったので、この「くろいおばけ」しか他に引き留める方法がありません。
 自分が怖いと思っているくろいおばけに、ばーちゃんも怖がっているから、怖くないと安心させるために、「手をぷるぷるさせるだけで何もしてこないよ」と言ったのでは駄目なんだと思ったよつばは、「くろいおばけ」自身になってばーちゃんに会いに行き、安心してもらおうとして「この家にいると良いことがあるよ」と、こんなに怖くないよと全力で説得します。
 手もぷるぷるしてみせます。
 それでも帰ると言われては、もはやなすすべもありません。そしてつぶやく「そんな・・・」

「またおみやげ持ってくるから」
「おみやげなんかなくてもいい」

 泣いてばーちゃんに抱きつくよつば。
 それを読みながら滝のような涙を流している私。

 そしてタクシーでばーちゃんが帰るのを見送るラスト5ページ。
 この時間が止まったような別れのシーンすごくないですか?超漫画!
 そんでラストから2ページ目のよつばのなんともいえない表情!

 第89話「くろいおばけ」、この話は漫画史に残る傑作です。

 他にも全話全カット最高なので、数え上げるととんでもない文字数になるので、(例えば、アサギがお土産の枝をちゃんと使ってるのとか、新聞紙の質感がやばいとかちょっと関西弁がうつるよつばとか!)さっき母親とスカイプで一時間ほど感想戦をやり、気分がだいぶ落ち着いたこともあるのでやめますが、一つだけあげさせて頂けるなら、二年半の間、待ちに待って買ったこの13巻を開いて、最初の話に小鳥がいるのを見たとき、その前の巻の最初も雁かなにかの渡り鳥が飛んでいるシーンで始まるので、「うお!秋から冬になっている!」と思ってあれは痺れましたねー!ばーちゃんによると「ハクセキレイ」だそうですね。知らなかった、ありがとうおばあちゃん!!!

 本来なら毎回新刊が出ると、もったいないので一日一話でやめておくのですが、今回ばかりは、おばあちゃんが出てきてから、こっちノンストップで転がり落ちるように最後まで読んでしまいました。
 待ったかいがありました。
 個人的には今連載されている漫画で、世界で一番面白い漫画だと思います。