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「なでこSMILE」のアニメ感想BLOG

アニメや漫画などについての、自分の思いを記録するブログ

漫画「日常」最終巻の感想<ネタバレ注意>

日常(10)<日常> (角川コミックス・エース)


日常、第十巻は最終巻にして、最高傑作でした。

発売日に購入し、帰宅途中の電車のなかで我慢しきれなくなり、いつも最初のカラーページは軽いジャブだから大丈夫だろうと、「日常の173」『絶望!ウソ発見器の持ち腐れ』を読んじゃったのがそもそもの間違いで、ゆっこのせいで大恥かきました。最後にゆっこが「あなたはマンゴスチンである」という。そのゆっこの顔をぜひ見てください。ああ、これぞ「日常」・・・。

私が漫画「日常」に出会ったのは、かなり昔のことになります。
そのころ、『DOMMUNE』というユーストリーム番組が面白くて、たまにスタジオに話を聞きに行ったりしていたのですが、ある日公式ページの番組表みたいなところをチェックしていたら、四角い枠の中にこの番組では珍しい「青い髪をした女の子の絵」(今考えれば百パー、みおちゃん)があって、その番組名が「あらゐけいいちアワー」と銘打たれていました。放送は翌日だったので、これは内容がわからんが漫画っぽいから見てみようと思った記憶があります。
そして翌日。晩ご飯を食べていて、思い出して、ちょっと遅れてパソコンをつけてみたら、画面に「紙袋をかぶった二人の男性」が写りました。
ちょうど、ゆっこが「無敵星人ごっこ」をやって野球のボールを頭に食らってマジで半泣きになる話がありますが、あんな感じでした。
それで、ここから何せ肝心の漫画やアニメを見る前なので、かなりうろ覚えで完全に記憶だよりになりますので、情報の精度はご容赦頂きたいのですが、何か昔の雑誌を取り出してお話されており、作者とおぼしき紙袋の人が「こういうのが好きでした。こういう、コマの枠外に作者が出てきて、突っ込んでるのとか。僕もやりたいんですけど、今やるのはなかなか難しくて」と言っておられました。
とにかく昔のずっこけるようなギャグ漫画みたいなのが好きで、そういうのをやりたい。というような話でした。
さて、ここからさらに記憶の曖昧度がまして時系列が前後するのですが、その作者、「あらゐけいいちさん」の昔話をされていて、自分は「スケボー」が好きでずーっとされていて、「そのままスケボーで暮らしていこうとしていたけど無理」なので、「漫画の写植の仕事」をしていた。それで、「自分も描いてみよう」と思った。というような無茶苦茶面白いことを言っていたと思います。
昔なにかの雑誌に漫画を描いて出してみたことがある、というような話もあった気がしますが定かではありません。すみません。
しかし、なんせそれで私はこの人の漫画がすごく気になり、後日買いに行ったのですから、そのお人柄、話していることの面白さ、印象がもの凄く強かったのは絶対に間違いありません。

そしてどうにかして買ってきた「日常」第一巻。
最初の方は「あれ意外に最近の萌え漫画っぽいな・・・」と感じました。ですが「日常の3」でみおちゃんが、ヘコー!と言って逆さまになっているのを見て、あ!これが言ってたやつだな!と思ったのを覚えています。さらに読み進めると、校長と鹿がプロレスを始めるあたりで、「うお!おもしれー」となりはじめ、宿題を忘れて廊下に立たされたゆっこが、どこからともなく現れた犬に慰められるのを見たとき!傑作を確信し、あとはもう「日常の18」でコケ機能を搭載したなのちゃんがコケまくり、最後に大空へ飛び出したのをみて、「こんな漫画読んだことない!掘り出しもんだ!」と確信したのを昨日のことのように覚えています。

それで買い始めるわけですが、二巻目では「麻衣ちゃんが試験中に後ろの黒板でE.T.と交信しはじめたとき」はもう、面白鳥肌が立ち、これはもう「掘り出しもんとか言ってる場合じゃないな」と思い、麻衣ちゃんの大ファンになりました。

そしてあれは忘れもしない、仕事の研修で直帰できることになったので、帰りに新橋のビルにある大きな本屋さんに立ち寄ったときです。
その「日常」が平積みされているではないですか。
そして白帯に赤文字で何やら書いてあります。

ん?テレビアニメ化?「京都アニメーションでアニメ化決定!」って書いてありましたね。
リアリティー・ゼロでしたね。

正直、何かの冗談にしか見えませんでした。
ほっぺたをつねったら、そのままモチのようににゅーっと伸びて、「新人賞、夢幻のごとくなり!」かと思いました。
ともあれ、詳細が知りたいので五巻を買って帰りました。
あとはもうみなさん知っておられるとおり、本当に「日常」京アニで放送されました。

もうこれは「流れ」です。
すべての世界線が私に「日常」を愛すべしと囁いているように感じ、知り合いに勧めまくり、なんなら買っていろんな人にプレゼントしました。
そうしてはじまった、まさかまさかの「京アニ版・日常」夢かと思いましたし、相当不安でしたが第一話・・・。

この言葉がどれだけ自分の中で重いか、自分ではよくわかっているのですが。(あたりまえだわ何言ってんだおれ?)

蟲師のアニメ化』と同じくらい『完璧なアニメ化』でした。

沸いてくるのはもう「京都アニメーション」という会社への敬意の念ばかり。
よくぞ「これ」をチェックしてて、アニメにしようなんて思ったもんだね・・・えー?やばすぎるでしょその感覚!と思いました。
・・・ん?あれ、京アニって、私の好きなあの京都アニメーション???えー!!!
リアリティーゼロ。
ちなみに言っておきますが、未だにリアリティ、ゼロです!

長濱博史がマーベル作品作るくらいリアリティーゼロです!!!!

アニメ「日常」は2011年、私の中で、「魔法少女まどか☆マギカ」、「シュタインズゲート」、「L.A.ノワール」、「ソーシャル・ネットワーク」、「映画けいおん!」、「アイドルマスター」、「スティールボールラン最終巻」、「マネーボール」など全ジャンル全コンテンツを押さえてぶっちぎりで一位です。2016年現在、未だに一位かもしれない。

そのころ、そろそろアニメの知識を仕入れたいなと思って、ネットで読んでいた『かーずSP』のライターさんが書いているから買った『現代視覚文化研究』という雑誌があるのですが、そこに『アニメ会』という人達が記事を載せていて、『ポッドキャストを聞いてね!』と書いてあったので、面白そうだから聞き始めた『ヲタめし』というラジオで、このアニメ「日常」を絶賛しておられて、失礼ながら「この人たちマジわかってんなー!」と思ったのを今でも覚えています。(上から目線すんません、まじすんません!)
そんで、あまりにも感激してメールを投稿したら「なでこSLAVE」という、そのときちょうど見ていた「化物語」から適当に付けたペンネームで、「日常」に関係するメールを読んでいただきました。ラジオへの投稿など人生初です。
ちなみに最初、雑誌を見て、BLの話しかしない「眼鏡の髪の長い白衣の人」は、女性だと思っていました。

さて、そうして私のこのくだらない日常にぴたりと、寄り添ってきてくれた面白い日常が、最終巻を迎えました。
アニメしか見ておられない方も、是非ともこの最終巻だけでも読んでいただきたいと思います。
それくらい面白い。

命を賭けて言いますが、それくらい面白い。

だって、あのアニメで爆笑した話。「日常の81」。みお先生がゆっこに「ヒヤシンス!」といいまくるあの「泣いて馬謖を斬る」話のニュー・バージョンが読めるんですよ!今回は「みおちゃんのミルクレープだけ、鉄格子に入って」います!!
チャンみおの、ファイナル突っ込み!とうとうゆっこに「アントニオ猪木」ばりの大技、「卍固め」をキめます!!!

そして個人的に一番効いたのが、「日常の175」。
ゆっこがなぜかラジカセを担ぎ、やおらサングラスを掛けると、なんと「ラップ」を披露します!!!!
それが「フリースタイル」かと思いきや、意外にも作り込んでいる始末!ヤバイ!いつか披露するために、あてのない練習をしていたのでしょうか?
誰もいないところで、ひとりドキドキしながらこっそり練習したりするゆっこの本領発揮!私の一番愛するゆっこ!!!
彼女のイルでドープなライミング!ぜひ聞いてみてください。
だって「あの」麻衣ちゃんが、「ハリセン」で全力で突っ込むほどですよ!!!
素晴らしすぎる!!
うう・・・完成した!これがあの「パロピカル・トライアングル」です!

そして「日常の178」でのアクションシーンはどうですか!あの第一巻、第一話の第一ページ目から登場する「東雲なのちゃん」の本気のバトルシーンが読めますよ!「ポテト」を一本、盗まれた、この悪党と繰り広げられる本気の空中戦はどうですか!!!その果ての「あっと言わせない結末!」これぞあらゐけいいちの真骨頂!へこー!です。

ですがまあ、この「最終巻」に掲載されている「本当に面白い話」を、私なんかがネタバレするわけにはいきませんので・・・、ふふ・・・。コト。
この辺で切り上げましょうかね?
続きは本編で、例えば「しりとり」とか、「一コマ漫画ラッシュ!」とかね・・・。
特に、おおきくなったみんなの「将来」を描くシーンなんかあるわけがない!
ゆっことか、はかせとかのおおきくなった姿とかね・・・。

特に麻衣ちゃんが「保育園の先生」になっているのとかは例えブログとはいえ言うわけにはいかないでしょうね・・・。
ぜひ、十巻を買って読んでたしかめてもらいたいと思います。

アニメだけ見てるけど、漫画を買ってない人も、一巻から順に買わなきゃならないからなーなんて思わなくて大丈夫ですよ。
「日常」はそんな作品ではありません。
十巻から逆に九巻、八巻とさかのぼって読んでも、面白さに何の問題もありません。・・・むしろうらやましい。

ともかくアニメが面白いと思った人は、確実に面白いと思いますので、最終巻だけでも買って、読んでみてください。
このブログを読んで、「アニメは面白かったけど、最終巻は全然面白くなかった。買って損した」という方がいましたら、どうぞメールかコメントをください。

その理由が「個人的理由」であれなんであれ、筋の通った納得のいくものでありましたら、私がお代を払いますので安心して買ってください!

終わらないで欲しかったです。
年末うっかり二人で忘年会をやることになってしまった職場の後輩から「でもこういう漫画は、十巻くらいで一度終わったほうが格好良くないですか」と言われて、うっかり「うーん。まあそうかもしれないね・・・」なんて、軽率にも答えてしまった俺!うわー死んでしまえ!取り消してー!!!女だから不覚にも油断したわ!嘘!嘘だから!ごめんなさい!

だって、そんなわけあるかよ!終わって欲しくなかった!終わらないで欲しかったです!うう、泣けてきた。いまこうして、アホみたいにティッシュ片手に、書いててボロボロ泣いてるわけです。・・・くそ!うー。

何かが完結したからと言って、そんなに悲しむ必要はないのです。
新作が、続きが読めないからと言って、苦しむ必要はないんです!

なぜなら、あらゐ先生だって、いろんなものに影響を受けてこの作品を作られているからです。これ以前の別の漫画にも、これから先の違うアニメにもゆっこやはかせはどこかしらにこっそり隠れて生きているのです。
そしてニーチェが人間を「橋」だと例えたように、もし私がその無数の「橋」のひとつでありうるならば、この「奇跡の連続である日常」は、百年後も二百年後もずっと続いて行くのです!
この文章を偶然読んでくださって、共感してくださって「日常」を気に掛けてくれる人が、仮に「十万人に一人」でもいると思えれば、探したってどこにも「終わりなんて無い」のです!!!

面白かったです。
どうも、ありがとうございました。


日常25話ED2 Let's search for Tomorrow 1080p