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「なでこSMILE」のアニメ感想BLOG

アニメや漫画などについての、自分の思いを記録するブログ

アニメ「だがしかし」の感想<ネタバレ注意>

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駄目だこれ!面白すぎる、大傑作!
もうただ「ほたるさん」が出てくるだけで笑っちゃうわ!
第四話まで見ましたが、もはやこれ以上考える必要はないでしょう。
ここでテレビアニメ「だがしかし」の感想を、残り話数を半分以上残した状態で書いてしまいます。

今回、第4話のAパートは、ココノツくんとほたるさんが利き麩菓子をやるという話。
そんでBパートは、グリコを食べて本当に走るという話。

ただそれだけの話の、なんたる面白いことでしょうか!
一見して普通にギャグとして思いつきそうなシチュエーションですし、
特別に話にすごい落ちがあるとか、深読みすると実は裏の落ちというか、
わかる人にはわかる専門ネタがあるというわけでもありません。

至極普通の、ギャグアニメに見えます。
だがしかし、これらの「利き麩菓子」をやる、「グリコを食べて走る」
なんてことを、「まんまそのまんま、一ミリも振り返らずに、ここまで全力でやる」でしょうか?
マジで全力でやっております。
全力で「利き麩菓子」をやってるんですよ!?なんだそれ、超最高すぎる!
馬鹿馬鹿しいにもほどがある!

三話くらいまで、私は本作の魅力を、サイケデリックさだと思っていました。
なぜなら、ありとあらゆることが、すべからくズレまくったまま進行していくからです。

オープニングの曲も、どうも放送に制作が間に合っていなかったようで、
原色でシックに統一され、さも「ファンキー」でしょう?という感じで始まりますが、
「いや、君たちファンキーじゃないから。ジャンキーだから」
と思っていました。
またそれに輪を懸けて、。エンディングの曲は、ノリノリの可愛いポップスなのに、
止め絵で、ココノツ君がテレビを見ている。
そのテレビに、放送された内容が映っている。
その画面以外はすべて、マーブリングを流したような黄緑色がゆらゆら揺れているという、
グレイトフルデッド」も裸足で逃げ出すウルトラ・サイケデリックなもので、
「これはいささか、やりすぎじゃなかろうか?」と、不安な気持ちにさせられたほどでした。

そのときは、「なるほど、このアニメの本質は、目隠しで高速道路を全力で逆走することなんだな」と思ったものです。

ところで、「てーきゅう」という短いギャグアニメが、私は大好きでずーっとみているんですが、
これはどういうアニメかというと、しゃべっていることが早すぎて何を言っているのかわからない、
聞き直してみて、しゃべっていることが何かわかっても、何を言っているのかわからないという素晴らしい作品なのですが、
とにもかくにも、しゃべっていることは早すぎるという、ひとつの「筋」は見つけられます。

しかし、このアニメにはその筋という筋がない。
なにがしか、型のようなものはありますが、とにかく全然掴みどころがわかりません。

ですがようやくOPもEDも完成して、サヤちゃんの全然似合ってない死ぬほど萌える「不思議の国のアリス」の衣装などを見るにつけ、ようやく私はこの作品の本質を理解しました。

結論から先にいうと、「イかれているというより、信じられないくらい頭が悪い!」ということです。

つまり全員頭が悪すぎて、一見これは賢いんじゃないかなと見えるほど、悪い!
高速で回転している、車のタイヤを想像してみてください。
すごい速さで回っている物体というものは、よく見つめていると反対に回っているようにみえます。
私の脳では、まさかこんなに人間がアホなことはあるまい、と認識していたので、逆回転しているように見えていたというわけです。
(ちなみに「てーきゅう」はこれ、あまりにも早すぎてタイヤがゆっくりに見えます。)

その事実を、この第四話のBパートのグリコの話を見てようやく、「あ、これ普通に走ってるんだ」ということが理解できました。
なぜなら彼らは、グリコの1粒300メートルで、「飛んでいる矢は止まっている」という、数学的命題も真っ青の摩訶不思議な珍説を唱え始め、それを真剣に聞くことで我に返ったのです!
「あ、こいつらマジでバカなんだ、と!」
誤解なきように言っておきますが、学習能力がないとか道理がわからないとか、そういうレベルのバカさ加減ではありません。
そんなピンキリ凡百の馬鹿など、いちいち相手にしてたら身が持ちません。そうですよね?
私が言いたいのは、「真実の馬鹿」。もっと神聖な、そうですね・・・。
チューラパンタカ様のような尊さに近いなにかです。
学校の成績など、まあ普通なんじゃないでしょうか?ほたるさんなどたぶん無茶苦茶いいはずです。

この「賢いアホさ」というものは、一体どうすれば出現するのだろうか?
私は今日一日ずーっとそればかり考えていました。

そして目をつけたのが、「田舎」というキーワードです。

例えば、昨今のアニメに登場する田舎が、ある種のファンタジーの舞台として機能しているように、この異常な文化の発生状態を、地域的な特色から考えてみたわけです。

つまり、これはそういう「異国の文化」であるのではないか?
そしてはっと気づいたのです。
本作は「13日の金曜日」なのだと!

アメリカのホラー映画で、南部の田舎の方へとキャンプに出掛けた若者数人が、
地元に住む異常な殺人鬼に殺される、という定番のシチュエーションがあります。
日本でいえば、「八つ墓村」など、横溝正史の世界です。

つまり、われわれ並列化されたスターバックス惑星に住む、都会人が今やなき幻想の「田舎」を想像したとき。
失われたラスト・フロンティアを幻視したときに立ち上るロマンのひとつが、
スローライフ」であり、「テキサスチェインソー」であり、「のんのんびより」であり、そしてこの「だがしかし」であるというわけです。
つまりは、「ペンギン村」なんですね。
こんな世界に行って、こんな夢みたいな生活をしてみたい。
近くて遠い「田舎」に行けば、それが可能なんじゃないかな?
実際にはどこまでも「おもひでぽろぽろ」でしかないでしょうけど、ひょっとしたら自分も。
ここは、「馬鹿馬鹿しいことしか起きない魔法の国」。
そのためのエンディングの「アリス・イン・ワンダー・ランド」なのではないでしょうか?
案内役はもちろん、我らが「枝垂ほたる」さんです!

だがしかし、この「田舎独自」の民俗、風習および文化的側面から、すべてを捉えられると思ってはいけません。そんなことは、アニメ視聴的敗北です。別のいろいろな可能性も多面的に考え続けていかねばなりません。

そういう「花園メリーゴーランド的田舎モノ」に見せかけて実は、ことの真相は全員が感染性のウイルスに侵されている、というような場合もあります。
これはなんでしょうか?
そうです、「雛見沢症候群」ですね。

その可能性もなくはないですが、今のところそのような兆候は見られません。
あるとしたら、真冬の、明日雪が降るからと、ニュースで警戒を呼び掛けているような時期に放送されている内容が、「真夏にクーラーが壊れて、室内で石油ストーブでわざわざ湯を沸かして、鼻血をだしながらブタメンを食うというもの」だということぐらいでしょうか?
素晴らしい作品だと思います。
そして、今頃ほたるさんの声優さんが、あずにゃんだと気づいて驚愕しております!
あずにゃんどうしちゃんたの!?先輩たちが卒業したの、そんなに辛かったの!?
いやー、相変わらず上手すぎて声優さんの区別がつきゃしない!

以上です。
もうあとは、私も馬鹿になってみたいので、少なくともブログでは黙っておきます!
テレビアニメ「だがしかし」、今期最高のアニメでした。

駄菓子ひとつとっても、これほど駄菓子屋のノスタルジーと風情を徹底して削ぎ落した作品もないでしょう。
にもかかわらず、コンビニの駄菓子コーナーで「ヤングドーナッツ」とか買ってきて食べてるし!
これまで駄菓子なんか買ったことないのに。
この影響力!

個人的には第1話の時点で「大物の予感」を感じ、家に帰ると速効で見ずにはおれない作品は「ピンポン」以来です。

この作品を、みなさんが気に入っていただけるかどうかは、
検討もつきませんが、少なくとも私は無茶苦茶に好きです。
アニメ終わったら、漫画全巻買ってCD買って、なんならBD買う。
では、これにて失礼します。
カロリークイーン。


だがしかしED【竹達 彩奈】hey!カロリーQueen