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「なでこSMILE」のアニメ感想BLOG

アニメや漫画などについての、自分の思いを記録するブログ

死の二重底弁当片割れ国家殺人事件

初稿<2012/3/12>

「以上の理由から野多総理、おまえがこの殺人事件の犯人や。おまえが双子の妹にすり替わり、民自党の幹事長候補宮田輝之にふぐの天ぷらを食わせたんや。二重底にしたんはおまえの妹に罪を着せるためや」
「馬鹿な!証拠がないじゃないか!」
「無駄です。この方は気違い探偵。自分の推理に絶対の自信を持っています。そうじゃないと、この国家的大犯罪に特捜がやくざなど連れてきません」
「いうにことかいてやくざかい。わしらみたいなもんがおらん社会なんかなりたつわけあらへんがな。そこらへん考えてもらえまっか?まあ、ええ。どちらにせいおまいさんらとは一蓮托生、死ぬも生きるも同じ船っちゅうーこっちゃ。おい、もってこい」
「なんだ、これは・・・」
「これはふぐの刺身や。しかもこれは俺のスケがさばいた特注品。当然免許なんかもってへん。それどころか包丁すらはじめて持った中卒のアッパラパーや」
「・・・どういうつもりだ」
「おれ、醤油もあるで。ごうせいやけど、盛りつけ汚いのう」
「だからなんなんだ!こんなもの食べれるわけないだろうが!」
「いや、わいの推理やったらおまいさんはこのふぐを食べれる。そうやないとわいの推理はなりたたへんのや。つまりこれが証拠っちゅーこっちゃ。な?吉田?」
「・・・私が知りたいのは、次の一手だけですので」
「な、こいつはかしこい。真実や事実など二の次っちゅーこっちゃ、わはは。心配すんな。おまえがふぐにあたって死んだら少なくとも俺も終わりや。俺だって死にたない。おまえもやろ?だからおまえはふぐ毒に耐性がある。そういうことや。なあ、総理。出生地が由緒正しき山口県やっちゅーフォローもあるで。なんのフォローにもなっとらんがな!どわははっ!」
「・・・こんな。人権問題だ。おかしい、吉田君!」
「ええからはよ喰わんかいおどれ、がたがた抜かすとばらして海ん散らかすぞ」
「・・・ぐうう」
「わしは命がけで推理しとんのじゃ!男みせんかいそれでもこん国の大将か!ああ?」

その後、被疑者は自供したが、自白など毛ほどにも当てにならないこの世の中。
ふぐを喰わない代わりに、そのまま医療機関に連れて行き、血液検査の結果テトラドトキシンに対する強い抵抗力を持っていることが判明し、この事件は幕を下ろしたのだった。
喰うも地獄、喰わぬも地獄の名推理。
自分の命かえりみず、明日は明日の風がふく。
ああ、気違いやくざ探偵。
迷宮知らずの名探偵。

つづく


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ノイタミナUN-GO